2004年5月アーカイブ

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昨日の夜、余りに眠れないのでビールでも飲もうかと思って冷蔵庫を開けたら、この前
友達を集めたときに誰かが持ってきたギネスビールが入っていたので、飲んでみた。

まずかった。

苦くて、苦くて、とてもまずかった。今まで飲んだことのあるビールと明らかに違う。
おお、俺もビールの味とやらがわかるような年頃になってきたのか、と思いもしたが、
苦いビールがまずいと感じるのはやっぱりまだまだ子供な証拠なのかもしれない。も
しくは、ギネスは大人のビールなのだろう。

ところで、大人のビールのビンの中に、大人のおもちゃに羽を生やしたようなプラス
チックの物体が入っていた。いったい何なんだこれは、と真夜中の台所でずいぶん考
え込んでしまった。その羽根つきの物体がビールを注ぐ際にくるくるとビンの中で回
転して適量の泡が素敵に演出されるような工夫なのかもしれないし、ビールを飲んだ
後に使え、というビール会社の粋なはからいなのかもしれないけれど、ビールが苦い
自分にはそんなことはよく分からないのだ。

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一回の読経は大体15分から20分ほど続く。長いなあ、と感想を述べたら、普段の
修行のときにはひとつが数時間に及ぶ経典もあるのだ、と笑っていた。

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数ヵ月後に控えているだろう引越しに備えて気の早い自分は引越しの準備に余念がな
い。壊れたデジタルボイスレコーダーを直したり、この半年で撮りためたCD30枚
分の写真を整理したり、アマゾンで本を売ったり、仕事を探したり、ギターを弾いた
り。この数年のうちに自分がとても捨て上手になっていることに驚く。10年以上も
前のカレンダーが”なにか”のために保存してある家庭に育った自分としては驚きの
変化である。

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もう10年近い付き合いになるニッパーで、工具箱のなかの仕切りをひとつ切り取る
べくばちばちしていたら、人差し指と中指、そして薬指それぞれの内側の真ん中にぷ
りっとした水ぶくれができてしまった。第一と第二関節の間にぷりっ、ぷりっ、ぷり
っと、とても規則正しくできていて、手を広げると古代帝国の秘密のサインのようで
ある。三つ目が通るのイメージに近い。そんなことを考えると、近いうちにつぶれて
自分をひどい目に合わせるであろう水ぶくれたちもすこしはたのもしく思えないこと
もない。

でも今夜のテニスをこいつらが生き残るとは思えない。古代帝国とか言ってる場合で
はなくなるんだろうな。

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今週のはずだったフリーランスの仕事が先延ばしになってしまって、ずいぶん暇な生
活を送っている。園芸雑誌のためにガーデンの写真を撮るという仕事で、五月の今で
はまだ花が満開でないから来月ではだめか、というリクエストが被写体であるガーデ
ン側からでて、来月に撮るということになった。雑誌の記事を先送りするということ
は、その号に載るはずだった記事が一個かけるということだから、そんな頼みは雑誌
側がOKしないだろうと思っていたら意外とあっさり話が通って、ちょっと拍子抜け。
なんにしても、雑誌の仕事はさすがに新聞のものと違って給料がいい。うれしさ半分、
プレッシャー半分といったところ。

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いまいち詳しいところはよく分からないし、統計的にみて正しいのかまったく分から
ないけれど、アメリカという国ではケーブルでテレビを見ている人が多いらしい。こ
っちに来たばかりのときに、電波が主流の(多分?)日本の感覚にずれを感じたのを
覚えている。

そのケーブルに対抗するサービスであるのが衛星放送。で、このケーブルテレビと衛
星放送の二者、ライバルなので当然といえば当然なのかもしれないけれど、かなり仲
が悪い。ここしばらく、彼らのテレビコマーシャルでの中傷合戦が激しくなってきて、
結構面白いなあ、と思っている。

ちょっと前に、客をだまして金を搾り取る悪徳衛星放送業者を描いた宣伝がケーブル
TV側によって放送されていた。天候のせいでうつりが悪いと文句を言いにきた客に
「天候だぁー?天候なんかサテライトのボタンひとつで操作で・き・る・ん・だ・よ!」
とだましまくり、最後のシーンで札束の山に囲まれて葉巻をくゆらせた悪徳業者が「俺
ってなんてすげーんだ」とにやつくという内容のコマーシャル。衛星放送業者を完全
にうそつきの悪者に仕立て上げた宣伝だった。

これに反応してなのかどうか分からないけれど、(いや、多分そうだろう)衛星放送会
社側が逆にケーブルテレビ会社をコケにしたコマーシャルを流し始めた。料金を過去
数年の間に5倍以上に値上げしているケーブルテレビ会社のやり口は”薄汚いブタ的”
だとののしり、ケーブル会社の豚どもがやってくるぞ!という歌詞の歌がえんえんと
流れるなかで、ケーブルテレビとかかれた車から大量の豚が街にあふれ出ていき、「誰
が家のなかに小汚い豚を入れたの!」という叫び声をものともせずに各家庭から金を
奪いまくっていく、という内容。ものすごい反撃である。

日本では会社を名指しした誹謗中傷宣伝はできないのだ、というはなしをどこかで聞
いたことがある(ような気がする)。アメリカでは、誹謗中傷まではいかないにしても、
名指しでライバル会社やその製品をコケにしまくるコマーシャルはそこらじゅうで見
かける。コカコーラとペプシに始まって、製薬会社、車会社、ビール会社、とあげて
いったらきりがない。

企業が自社製品の弱点をまったく棚に挙げて他社製品の揚げ足をとりコケにするのを
みているのはなかなかおもしろい。あまりにおなじコマーシャルが何度も流れ続ける、
という点を除けば、だが。

戒律 [Alt-r] 111

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http://b1.alt-r.com/zc/view.php3?m=1&n=4499&p=108
[あるいは記念写真以下]

じゃますさん、またまたまたこんにちは。

>ところでこの写真を含めたチベット僧シリーズですけど
>やっぱり取材許可とかもらって撮らせてもらうんだと思うんですが
>なんか戒律とかの関係でNGなこともあるのかなとか思いながら
>拝見しておりました。

このチベット僧の取材のときにはもちろん許可をもらっていました。が、この取材は
もともとあちら側からのはたらきかけで起こったものだったので、特に撮影の際に規
制があったりということはありませんでした。自分たちの訪問をできるだけたくさん
の人たちに知ってもらい、イベントに参加してもらいたいという事情があったようで
す。それにしても三日間もの間付きまとわれ続けるとは思ってなかったと思いますが。

戒律などのための撮影の規制、といえば、以前写真の授業の課題としてイスラムの女
性をテーマにした個人的なプロジェクトを組んだときは大変でした。まさに色々な宗
教的(または文化的)理由で断られました。理由としては旦那の許可がいるだとか、
イスラム教は偶像崇拝を否定しているから写真はだめなのだ、など様々でした。とは
いっても、同じイスラム教徒でも、アメリカで生まれ育った人たちは宗教的にも比較
的解放的で、写真も撮らせてくれましたが。だから、写真がだめな理由は、イスラム
教だからという一言で片付けられるものではなく、どういうイスラム教的文化出身の
人なのか、によって様々でした。

見立て [Alt-r] 110

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http://b1.alt-r.com/zc/view.php3?m=1&n=4499&p=107
[あるいは記念写真以下]

なんか押し付けがましいかもしれないけれど、京極夏彦の作品の一部から、庭園のメタファーに関するくだり。

「おう。あのな、その、、、築山ちゅうのがあるじゃろ。あれがな、ここの主人なんざ
本当の山だと云う。儂にゃ盛山にしか見えん。そう云うと見立てだ、と云いおる。綺
麗だとは思うがね。形が綺麗だとかな、均衡が取れとるとか、そう云う見方をしとる
んだ儂は。見立てろと言われても、その見立てというのができん。石は石、砂は砂だ。
以前京都の慈照寺に行ったときも、あそこの庭の」
「銀沙灘に向月台ですか」
「そうそう。いや、砂で綺麗に形造るもんだと甚く感心したが、儂のいうのはそう云
う綺麗の加減でなあ。それ以外には見えんかった」
(京極夏彦:鉄鼠の檻-P48)

というわけで、じゃますさん、アメリカ東部時間から、またまたこんにちは。

庭園、投扇興といった日本文化における見立ての対象は自然のみであるという考えに
凝り固まっていたので、”庭園は人間社会のメタファー”かも?っていう考えは自分に
とって新しいし、とても興味深いです。凝縮された社会図のなかに、人間を忠実に模
すような鯉達のがめつさを配してある、みたいな。

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なんだかかぜっぽいっと思っていたら、とうとう37.0度の大台にのってしまった。
やれやれ。
華氏で98.6度であるこの体温、アメリカでは平熱として扱われる温度である。だ
からアメリカに来たばかりのころ、37度で”熱がある、熱がある”と騒いでいたら、
ルームメートにずいぶん馬鹿にされた記憶がある。で、すこし聞いてまわったら、3
7度という体温は韓国人にとっては日本人と同じく体温高めで、中国人にとっては平
熱なのだと聞かされた。台湾人と香港人には聞いてないけれど。まあ、そういうこと
だということ。

華道? [Alt-r] 109

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http://b1.alt-r.com/zc/view.php3?m=1&n=4499&p=105
[あるいは記念写真以下]

じゃますさん、こんにちは。

華道っていっても、ちょきちょきしてただけですけどね。というか、そうせざるをえ
なかったというのが実のところ。花束をくるんであった余りにセンスのないビニール
にでっかい値段シールがはってあって、それがはがせるタイプのシールかどうか確か
めようと店の中でかなりがんばったんだけれどやはりはがせそうにもなく、それを見
越したように花セクションのよこに花瓶がずらずら並べてあって。店側の、花を買う
なら花瓶もついでに買え!作戦にうまく乗せられたような気もするのだけれど、そん
ないきさつで、”斜めに切るといいんだっけ?”とか考えつつ、ちょきちょきしてわけ
で。

ところで話はそれますが、じゃますさんの”リアル鯉のぼり”
(http://b1.alt-r.com/zc/view.php3?m=1&n=4499&p=92)
かなりお気に入り写真でした。なんだかこの鯉達のがめつさの様子が人間くさく見えて
仕方なく、人の感情を撮ることを一応得意分野にしてる自分としてはわけが分からない
けれどなんだか嫉妬。
それに、「いやーん、キモーい」っていうのにうけてしまって、これを書くために見直
してる今もなんだか笑いが止まらないんですけどね。

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「あるいは記念写真以下」-”泣いた理由”:http://b1.alt-r.com/zc/view.php3?m=1&n=4499&p=89

俺はといえば、意外とてこずった。
簡単に言えば、まあ「じゃーん」とはいかなかった。実は結構格好悪かったに違いな
い。

彼女の誕生日、こっそり買っておいた花束をさりげなく机に飾っておこうと華道にい
そしんでいたら、よりによってちょきんちょきんしているところで玄関が開いた。右
手に鋏み、机の上にはあられもない姿の薔薇、バラバラ。こっちがおどろいてしまっ
た。

まあ、恋愛寿命はのびたんだろうけれども。

Didgeridoo [Alt-r] 106

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10人のチベット僧が街を訪れた5日間、彼らは色々なところから民族楽器の演奏や
読経の依頼を受けていた。そういった依頼をした場所のひとつが、世界中の楽器や本、
装飾品などを扱う店だった。宗教的でない、装飾品としての仏像なども売られている
装飾品店の一角で、チベット僧10人による祝福の読経が20分ほどに渡って行われ
た。

読経のあと、彼らは店の前でインドにある寺院の維持費のための工芸品販売を行なっ
たり、店にあるものをながめたり、各自めいめい時間を過ごしていた。Didgeridoo(デ
ィジェリドゥー?という)オーストラリアの木管楽器を見つけ吹き始めたものもいた。
チベットから彼らがもってきた楽器に良く似ている。そのせいで慣れているためだろ
うか、特に難もなく演奏していた。そんなわけで、インドに亡命しているチベット僧
によるオーストラリアの管楽器の音が、まだすこし肌寒かったアメリカ、フロリダの
店に響き渡った。

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しばらく無職。で、あまりふらふら出て行って写真を撮ったりする人ではないので、
新しい写真は増えないかもしれません。ので、昔にとって、でもアップしてない写真
メインでしばらく行きます。

ということでまずは、中国政府によってチベットから政治亡命し現在はインドに住む
チベット僧たち。今年の1月に、10人のチベット僧が自分のいる町を訪れた。旅の
目的は、アメリカ中の街をまわりながら彼らの文化を広めること、具体的には、希望
する人たちの家や店にいって経を唱え、楽器を演奏し、そして工芸品を売ることによ
ってインドにある彼らの寺の維持費用を集めること。

取材の際のアプローチは、アメリカ文化のなかでのチベット僧の生活と、アメリカ人
の反応をドキュメントすること。彼らがアメリカの生活の中にいるという事実自体を
撮れたら、というもの。

御礼 [Alt-r] 104

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実質更新回数100以下(現在104だけれど、更新に失敗して削除していることが
ままあるので実質はもっと少ないはず。)で、更新頻度もそれほど高くないルームだと
思うんですが、いつも見ていてくれている皆さん、どうもありがとうございます。

昨日でインターンシップが終わり、しばらくは新聞的でない写真が続くかもしれませ
んが、これからもよろしくお付き合いください。

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