自分の職業と将来についての考え方が、最近以前と変わってきた。
生来いい加減で些細な部分に考えが及ばないタイプなので、自分の将来に関しては驚くほど夢見がちだった。それに、おもしろい仕事をできるのなら、給料が安くてもなんとかなる、とも考えていた。金が稼げなかったら飯が食えない的な危機感は持っていなかった。
それが最近、人生を設計するとかいうような考えがいまさらながらに頭をよぎるようになってきた。生きていくということには自分が安易に考えていたのよりは金がかかるらしいし、金がないと腹が減る。生きていかれないのは、非常に困る。安定した人生を送るのにはどうしたらいいのか、などということを考えるようになった。ここ数か月のことだ。いささか遅すぎる、といわれるかもしれないが。生来計画性がないのだから、仕方ない。まあ、それでも、俺も少しは大人になってきたのかな、とか思っていた。
で、村上龍の「村上龍映画小説集」を読んでいたら、こんなせりふがあった。
「将来のことを考えるような男には才能なんてないのよ。」
ううむ、そうなのか。そういわれるとなかなか痛い。最近の将来に関する思考を見直してみる。人のいうことを丸飲みするほどのあほではないつもりだ。でも、「将来の生活の堅実さ」と「自分のやりたいこと」を秤にかけたときのバランスが変化しかけていたのも確かだと認識した。
自分は大人になっているのだろうか、それとも夢も追えないようなつまらない人間になってきているのだろうか。