
「昨朝」------------------------------------------------------
何か食べるものはあるかと思って
冷蔵庫を開けてみたら、
ちょっと前から冷蔵庫に住んでいるレタスが、でろり。
地震でもないのに液状化を起こしているレタス。
この液体レタスを、冷蔵庫の中の新鮮な空気と遮断しているのは、
薄いビニール袋一枚だけであるという、この現実。
緊張感に満ちたそんな光景をぼんやりと見つめながら、
テーブルの上にあった、きわどいバナナを口に運ぶ。
「このバナナは単にすばらしくよく熟しているだけなのか。
それとももはや腐敗のステージに突入しているのか」
というテーマで議論したら、
なぐりあいのケンカになりそうなほどに黒いバナナの皮は
とても薄っぺらく硬くなっていて、
その皮をむいたら現れたやっぱり黒いバナナ的軟体物質を
もさもさと口に運ぶ。
結果、おなかは痛くなっていないので、
あのバナナはよく熟していただけなのだ。
液体と化したレタスは、危険物と判断し、
そっと冷蔵庫の扉を閉めておいた。
「今朝」------------------------------------------------------
いきつけの美容室で、
毛が生えるかもしれない「栄養補助食品」の
試供品をもらった。
たまたま「毛が生えるかもしれない」サプリを
作ってしまった某有名製薬会社が
そのサプリがどの程度毛を生やすかもしれないのか、
調べる手助けをするのだ。
めずらしくテンションがハイになってしまったオレは、
「え!まじで!もらえんの、それ!まじで!」
「え?アンケート、あ、するする!
やるやる!ぜったいやる!」
とか、大狂喜。
ちょっとしたアンケートに答えるだけで
これからしばらく飲むことが出来る、
この怪しげなカプセルが、
どのような変化をもたらすのか!
なんだか、いっぱい宝くじを買った気分だ。
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